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最終確認:2026年8月31日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:住友化学株式会社技術資料ほか
この農薬と一緒に使いやすい農薬です

ディアナSC
¥2,750〜同じ「トマト」に使える、作用の仕組み(RAC)が異なる殺虫剤です。交互に使うと薬剤への抵抗性がつきにくくなります。
サンヨール
¥1,930〜「トマト」に使える殺菌剤です。病気と害虫をあわせて防除できます。
ベストガード粒剤はニテンピラムを有効成分とするネオニコチノイド系の殺虫剤で、アブラムシ類・アザミウマ類・コナジラミ類など吸汁性害虫によく効きます。優れた浸透移行性を持ち、植穴処理や株元散布など省力的な使い方ができます。既存の薬剤に感受性が低下した害虫にも、高い効果を発揮します。
本剤は虫の神経の情報伝達をかく乱し、害虫を興奮状態から麻痺させます。根から吸収されて株全体に行き渡るため、効果が長く続きます。
植穴処理・株元散布で叶う、省力防除
優れた浸透移行性と効果の持続性により、定植時の植穴処理や生育期の株元散布など、作物の生育段階に合わせた省力的な使い方ができます。
既存薬剤に抵抗性を持つ害虫にも高い効果
有機リン剤・カーバメート剤・合成ピレスロイド剤など従来の神経系殺虫剤に感受性が低下した害虫にも高い効果を発揮します。
パダンの相棒として生まれた殺虫剤
水稲用殺虫剤パダンSG水溶剤の有効成分カルタップ塩酸塩と組み合わせる相棒として開発されました。同じ神経の受容体を、異なる働き方で狙うという偶然の巡り合わせから生まれた成分です。
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| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| あさつき | ネギハモグリバエ | 6kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| いちご | アブラムシ類 | 1g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| いちご | チバクロバネキノコバエ | 1g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| いちご | チバクロバネキノコバエ | 1~2g/株 | 収穫前日まで | 3 | 生育期株元散布 |
| うり類(漬物用) | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| きく | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 発生初期 | 4 | 生育期株元散布 |
| きく | マメハモグリバエ | 2g/株 | 発生初期 | 4 | 生育期株元散布 |
| きく | ミカンキイロアザミウマ | 2g/株 | 発生初期 | 4 | 生育期株元散布 |
| きゅうり | アザミウマ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| きゅうり | アザミウマ類 | 5g/培土L | 鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| きゅうり | アブラムシ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| きゅうり | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| きゅうり | アブラムシ類 | 5g/培土L | 鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| きゅうり | コナジラミ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| きゅうり | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| きゅうり | コナジラミ類 | 5g/培土L | 鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| きんせんか | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 発生初期 | 4 | 生育期株元散布 |
| きんせんか | マメハモグリバエ | 2g/株 | 発生初期 | 4 | 生育期株元散布 |
| ししとう | アブラムシ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| ししとう | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ししとう | コナジラミ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| ししとう | ミナミキイロアザミウマ | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| しゅんぎく | アブラムシ類 | 9kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| しゅんぎく | アブラムシ類 | 9kg/10a | 収穫3日前まで | 1 | 生育期株元処理 |
| しゅんぎく | コナジラミ類 | 9kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| しゅんぎく | コナジラミ類 | 9kg/10a | 収穫3日前まで | 1 | 生育期株元処理 |
| しゅんぎく | マメハモグリバエ | 9kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| しゅんぎく | マメハモグリバエ | 9kg/10a | 収穫3日前まで | 1 | 生育期株元処理 |
| すいか | アブラムシ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| すいか | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| すいか | コナジラミ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| すいか | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| すいか | ミナミキイロアザミウマ | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| すいぜんじな | アザミウマ類 | 9kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| すいぜんじな | アザミウマ類 | 9kg/10a | 収穫3日前まで | 1 | 生育期株元処理 |
| すいぜんじな | アブラムシ類 | 9kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| すいぜんじな | アブラムシ類 | 9kg/10a | 収穫3日前まで | 1 | 生育期株元処理 |
| すいぜんじな | ハモグリバエ類 | 9kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| すいぜんじな | ハモグリバエ類 | 9kg/10a | 収穫3日前まで | 1 | 生育期株元処理 |
| とうがらし類(ししとうを除く) | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| とうがらし類(ししとうを除く) | ミナミキイロアザミウマ | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| なす | アブラムシ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| なす | アブラムシ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| なす | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| なす | アブラムシ類 | 2g/株 | 収穫前日まで | 3 | 生育期株元散布 |
| なす | アブラムシ類 | 5g/培土L | は種時又は鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| なす | コナジラミ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| なす | コナジラミ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| なす | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| なす | ミナミキイロアザミウマ | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ねぎ | クロバネキノコバエ類 | 6kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| ねぎ | ネギアザミウマ | 6kg/10a | は種時 | 1 | 作条処理土壌混和 |
| ねぎ | ネギアザミウマ | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約3~4L)当り50g | 育苗期後半~定植当日 | 1 | 散布 |
| ねぎ | ネギアザミウマ | 6kg/10a | 収穫前日まで | 3 | 株元処理 |
| ねぎ | ネギアザミウマ | 6kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| ねぎ | ネギアザミウマ | 5g/培土L | は種時 | 1 | 育苗培土混和 |
| ねぎ | ネギハモグリバエ | 6kg/10a | 収穫前日まで | 3 | 株元処理 |
| ねぎ | ネギハモグリバエ | 6kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| ねぎ | ネギハモグリバエ | 5g/培土L | は種時 | 1 | 育苗培土混和 |
| ばれいしょ | アブラムシ類 | 3kg/10a | 植付時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| わけぎ | ネギハモグリバエ | 6kg/10a | 定植時 | 1 | 植溝処理土壌混和 |
| カリフラワー | アザミウマ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| カリフラワー | アブラムシ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| カリフラワー | アブラムシ類 | 1g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ズッキーニ | アザミウマ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| トマト | アブラムシ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| トマト | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| トマト | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| トマト | アブラムシ類 | 5g/培土L | は種時又は鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| トマト | コナジラミ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| トマト | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| トマト | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| トマト | コナジラミ類 | 5g/培土L | は種時又は鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| トマト | ハモグリバエ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| トマト | ハモグリバエ類 | 2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ピーマン | アブラムシ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| ピーマン | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ピーマン | コナジラミ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| ピーマン | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ピーマン | ミナミキイロアザミウマ | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ブロッコリー | アザミウマ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| ブロッコリー | アザミウマ類 | 1g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ブロッコリー | アブラムシ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| ブロッコリー | アブラムシ類 | 1g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ミニトマト | アブラムシ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| ミニトマト | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| ミニトマト | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ミニトマト | アブラムシ類 | 5g/培土L | は種時又は鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| ミニトマト | コナジラミ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| ミニトマト | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| ミニトマト | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| ミニトマト | コナジラミ類 | 5g/培土L | は種時又は鉢上げ時 | 1 | 育苗培土混和 |
| ミニトマト | ハモグリバエ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| ミニトマト | ハモグリバエ類 | 2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| メロン | アブラムシ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| メロン | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| メロン | コナジラミ類 | 1g/株 | 育苗期 | 1 | 株元処理 |
| メロン | コナジラミ類 | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| メロン | ミナミキイロアザミウマ | 1~2g/株 | 定植時 | 1 | 植穴処理土壌混和 |
| レタス | アブラムシ類 | セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り50g | 育苗期後半 | 1 | 散布 |
| レタス | ナモグリバエ | 0.5~1g/株 | 育苗期後半 | 1 | 株元処理 |
| レタス | ナモグリバエ | 10g/培土L | は種時 | 1 | 育苗培土混和 |
| 花き類・観葉植物(きく、きんせんかを除く) | アブラムシ類 | 3~5g/培土L | 定植前 | 1 | 培土混和 |
| 花き類・観葉植物(きく、きんせんかを除く) | アブラムシ類 | 1~2g/株 | 発生初期 | 4 | 生育期株元散布 |
| 食用ぎく | アブラムシ類 | 2g/株 | 収穫前日まで | 2 | 生育期株元散布 |
| 食用ぎく | マメハモグリバエ | 2g/株 | 収穫前日まで | 2 | 生育期株元散布 |
| 食用ぎく | ミカンキイロアザミウマ | 2g/株 | 収穫前日まで | 2 | 生育期株元散布 |
作物名に「(〜を除く)」とある場合はかっこ内の作物がその行の適用範囲に含まれません。 例えば「かんきつ(みかんを除く)」の行に記載された希釈倍数・使用時期・使用回数はみかんに適用されません。 かっこ内の作物は独自の条件で別の行に登録されている場合があります。表内に該当する作物名の行があるかご確認ください。 該当する行がない場合は本剤に当該作物の登録はありません。
IRACコード:4A(ネオニコチノイド系、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的モジュレーター)
ニコチン性アセチルコリン受容体のアセチルコリンサイトに結合し、過剰興奮から活動低下や麻痺のような一連の症状を引き起こします。電気生理学的手法による調査では、ニテンピラムはシナプス伝達をブロックするが神経繊維伝達はブロックしないこと、その作用性はニコチンの作用に非常に類似しており、シナプス後膜遮断剤であることが判明しています。
従来の神経系殺虫剤(有機りん剤、カーバメート剤、合成ピレスロイド剤等)とは作用機構が異なるため、これらの薬剤に感受性が低下した害虫に対しても高い効果を示します。
2010年に長崎県で採集したトビイロウンカの感受性を、IRACグループ4Aに属する4種類の化合物について調べたところ、抵抗性比(R/S)は化合物によって大きく変動し、ニテンピラムに対する感受性低下は認められませんでした(ネオニコチノイド系A剤の509倍に対し、ニテンピラムでは1.2倍という差)。トビイロウンカの抵抗性発達要因は薬剤代謝酵素活性の増大によるとされ、標的部位の変異による抵抗性と異なり、必ずしも作用機構の相同性と交差抵抗性は一致しません。
2005年ごろから発生が拡大したタバココナジラミ・バイオタイプQに対しても、ネオニコチノイド系薬剤の中でニテンピラムのR/Sは低い値でした。
有効成分ニテンピラムは、水稲用殺虫剤パダンSG水溶剤の有効成分であるカルタップ塩酸塩と組み合わせる半翅目用殺虫剤として、1980年代中ごろに武田薬品工業株式会社(当時、現・住友化学株式会社)で開発が始まりました。ちょうどそのころ、当時の日本特殊農薬製造株式会社(現・バイエルクロップサイエンス株式会社)からニトロ基を有する複素環化合物に関する多数の特許が出願・公開され、この中には後にネオニコチノイド系の草分けとなるイミダクロプリドも含まれていました。
この特許化合物の環状構造は不要ではないかと推測し、環を開いた形の化合物を合成したところウンカ類・アブラムシ類に高い効果を示し、これをリード化合物として構造展開がなされ、最適化研究の結果ニテンピラムに到達しました。ニコチン性アセチルコリン受容体に作用するカルタップ塩酸塩のパートナー化合物として選ばれた化合物が、アンタゴニストとアゴニストという違いはあるものの、カルタップ塩酸塩と同じ受容体を標的部位とする、という巡り合わせとなりました。
1987年8月1日に特許出願され、ヨーロッパ出願が世界で最も早く公開された際(1989年2月8日)、同日に公開された他社出願の抄録にニテンピラムが特許請求範囲に含まれていることが判明し緊張が走りましたが、優先権主張日が武田薬品の方が6日早かったことなどが確認でき、結果として出願したすべての国でニテンピラムに関する特許権を取得できました。
候補化合物として選抜されてからは開発が順調に進み、1994年8月9日の申請からわずか1年4か月足らずで登録されました。1995年11月28日にはベストガード水溶剤・同粒剤・同粉剤DLの単剤3剤、およびカルタップとの混合粒剤、カルタップ・バリダマイシンとの混合粉剤3剤の合計7剤が同時に農薬登録されました。試験名(開発コード)はTI-304です。
ニテンピラムが合成された翌年、武田薬品ではクロチアニジンが合成されました。クロチアニジンは箱処理剤として開発可能であることや殺虫スペクトラムの広さから会社として注力することになり、水稲の茎葉散布分野ではクロチアニジンでニテンピラムの水稲用粉剤を置き換えることになり、一時ニテンピラムのウンカ剤としての水稲用粉剤は販売中止となりました。
しかし2005年に日本各地でトビイロウンカによる坪枯れが発生し、2010年の長崎県産トビイロウンカを用いた感受性検定でニテンピラムに対する感受性低下が認められなかったことから、抵抗性ウンカの防除剤としてニテンピラムの水稲用粉剤が復活しました。その後クロチアニジンが箱処理剤の主力として定着したこともあり、現在のニテンピラムはアブラムシ類などの吸汁性畑作害虫の防除剤として販売を維持しています(この水稲用粉剤の変遷は、本メモの対象であるベストガード粒剤〈畑作用〉とは別剤型の話です)。
その後、日本特殊農薬の農薬事業は住友化学株式会社に承継されており、現在は住友化学からベストガードシリーズとして販売されています。
(1)特異な殺虫作用機作を持つ。(2)既存の薬剤に抵抗性の害虫にも高い効果がある。(3)害虫に対し強い食毒作用と接触毒作用を持つ。(4)半翅目害虫に対し、齢期およびステージによる感受性の差が少ない。(5)効果の持続性に富み長期間害虫の発生を抑制する。(6)浸透移行性が高く、土壌処理によって地上部害虫の防除ができる。
処理葉から未処理葉への浸透移行があるため、処理部以外の害虫にも有効。(7)トランスラミナー効果が高く、葉の表面への散布により葉裏の害虫にも有効。
水稲、アブラナ科・ナス科・ウリ科・バラ科の野菜、ナシ・モモ・ブドウ・リンゴなどの果樹およびチャなどの作物を加害する半翅目害虫およびアザミウマ目害虫に対して高い活性を示します。半翅目害虫のうち高活性を示す虫種は、トビイロウンカ、ヒメトビウンカ、ツマグロヨコバイなどのウンカ・ヨコバイの他、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシなどのアブラムシ類、タバココナジラミ、オンシツコナジラミなどのコナジラミ類など。
アザミウマ目ではミナミキイロアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマへの高い活性が認められています。社内試験ではイネミズゾウムシ(成虫)、ニジュウヤホシテントウムシ、マメハモグリバエに対する活性も認められています。
水稲、キュウリ、スイカ、メロン、ナス、トマト、ダイコン、ジャガイモ、モモ、リンゴ、ナシ、ブドウ、キャベツ、ハクサイ、レタス、ピーマン、イチゴ、タマネギ、ニンジン、ホウレンソウ、サトイモ、レンコン、トウモロコシ、タバコ、ミカン、クワなどのいずれにも薬害は認められておらず、植物に安全性の高い薬剤です。
原体の毒性は普通物(A類)です。急性経口毒性はラット(雄)1,680mg/kg、ラット(雌)1,575mg/kg、マウス(雄)867mg/kg、マウス(雌)1,281mg/kg。急性経皮毒性はラット(雄、雌)2,000mg/kg超。魚毒性はマゴイ1,000ppm超、オオミジンコ10,000ppm超です。
有用生物への影響として、カイコに対する安全給桑日数は15日、ケシカタビロアメンボLC50は160ppm(虫体散布)、キクヅメコモリグモは100ppmで死亡なし、ツマグロヨコバイタマゴバチは50ppmで死亡なしという結果が示されています。
使用量に合わせて秤量し、使いきってください。
カラー及び花はすに使用する場合は、湛水状態で使用しないでください。使用後14日間は入水しないでください。適用作物群に属する作物やその新品種に初めて使用する場合は、事前に薬害の有無を十分確認してください。
カイコに対して影響があるため、周辺の桑葉にかからないよう注意してください(桑園付近での使用禁止に関する注意表示があります)。マルハナバチに影響を及ぼすおそれがあるため注意し、ミツバチについても巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
散布の際は農薬用マスクなどを着用し、作業後はうがいをしてください。
水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるため、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意してください。散布器具及び容器の洗浄水も河川等に流さないでください。
直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。
IRACグループ4A(ネオニコチノイド系)に属する成分です。有機りん剤・カーバメート剤・合成ピレスロイド剤など従来の神経系殺虫剤に感受性が低下した害虫にも高い効果を示しますが、同じネオニコチノイド系(IRACグループ4A)の薬剤を連続使用すると抵抗性発達のリスクが高まるため、ローテーションを組む際は作用機構の異なる他のグループの薬剤を選ぶことが望まれます。
対象作物は野菜・花き・観葉植物を中心に幅広く、対象害虫はアブラムシ類・アザミウマ類・コナジラミ類・ハモグリバエ類などの吸汁性・潜葉性害虫が中心です。植穴処理土壌混和、育苗培土混和、株元処理(散布・灌注)、生育期株元散布など、多様な使用方法が用意されています。
※この農薬で登録されている作物と対象病害虫です。
はい、アブラムシ類・アザミウマ類・コナジラミ類といった主な対象害虫の防除と同時に、難防除害虫であるマメハモグリバエの初期密度も抑制できることが確認されています。
いいえ、本剤(ベストガード粒剤)に水稲への登録はありません。開発初期にはトビイロウンカ対策の水稲用粉剤も展開されていた経緯がありますが、現在のベストガード粒剤は野菜・花き類の吸汁性害虫防除が中心の製品です。
根からしっかり吸収され、株全体に行き渡る優れた浸透移行性を持ちます。土壌処理によって地上部の害虫も防除でき、処理していない葉にも効果が及ぶほか、葉の表に散布しても葉裏の害虫に効果が届くトランスラミナー効果も確認されています。
有効成分・作用機構は同じですが剤型が異なります。粒剤は植穴処理や土壌混和など土壌を通じた処理に、水溶剤は散布に向いており、両者を組み合わせた体系防除も可能です。
ミツバチ・マルハナバチに影響を及ぼすおそれがあるため、巣箱及びその周辺にかからないよう注意してください。カイコに対しても影響があり、安全に桑を与えられるようになるまでの日数は15日とされています。
カラーや花はすでは湛水状態での使用や使用後14日以内の入水を避けてください。水産動植物(甲殻類)への影響もあるため、河川・養殖池等への飛散・流入に注意してください。新品種に初めて使用する場合は、事前に薬害の有無を確認してください。
目に入った場合は直ちに水で十分に洗い流し、速やかに医師の診断を受けてください。誤って飲み込んだ場合は、口をすすいだうえで無理に吐かせず、直ちに医師に相談してください。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
