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最終確認:2026年8月31日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:日産化学株式会社技術資料ほか
この農薬と一緒に使いやすい農薬です

トランスフォームフロアブル
¥2,560〜同じ「いちご」に使える、作用の仕組み(RAC)が異なる殺虫剤です。交互に使うと薬剤への抵抗性がつきにくくなります。

トリフミン水和剤
¥1,400〜「いちご」に使える殺菌剤です。病気と害虫をあわせて防除できます。この作物で混ぜて使われた実績があります。
スターマイトフロアブルはシエノピラフェンを有効成分とする殺ダニ剤で、既存剤に抵抗性を持つハダニにもよく効きます。卵から成虫まで全ステージに活性を示します。ミツバチなど有用昆虫や天敵11種への影響が少なく、選択性の高い薬剤です。かんきつ・りんご・野菜・茶まで、幅広い作物のハダニ類に使えます。
本剤は虫やダニの体内でエネルギーを作る仕組みに既存の薬剤とは違う場所から作用します。エネルギーを作れなくなった害虫は活動できなくなります。
ハダニ特効
既存の殺ダニ剤とは異なる場所に作用するため、他の薬剤に抵抗性を持つハダニにも高い効果を発揮します。野外の低感受性系統を用いた比較試験でも既存剤より大幅に高い効果を維持することが確認されています。
卵から成虫まで、全ステージに効く
ふ化を防ぐ効果も含め、卵・幼虫・若虫・成虫のあらゆる生育ステージに効果を発揮します。複数種のハダニでこの全ステージへの活性が確認されています。
ミツバチなど有用昆虫・天敵への高い選択性
ミツバチ・マルハナバチは散布翌日から導入可能で、天敵など複数の有用な生き物への影響も少ないことが確認されています。ハダニだけを狙い撃ちできる、選択性の高い薬剤です。
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| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| いちご | シクラメンホコリダニ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| いちご | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| いちじく | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| おうとう | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| かき | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| かんきつ | チャノホコリダニ | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 1 | 散布 |
| かんきつ | ミカンハダニ | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 1 | 散布 |
| きく | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 発生初期 | 1 | 散布 |
| きゅうり | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| ししとう | チャノホコリダニ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| ししとう | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| しそ | チャノホコリダニ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで | 1 | 散布 |
| しそ | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで | 1 | 散布 |
| しょくようほおずき | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| すいか | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| なし | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| なす | チャノホコリダニ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| なす | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| はすいも(葉柄) | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| ぶどう | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 1 | 散布 |
| みょうが(茎葉) | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | みょうが(花穂)の収穫前日まで 但し、花穂を収穫しない場合にあっては開花期終了まで | 1 | 散布 |
| みょうが(花穂) | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する。 |
| もも | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| りんご | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| りんどう | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 発生初期 | 1 | 散布 |
| アスパラガス | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~500L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| ネクタリン | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| ピーマン | チャノホコリダニ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| ピーマン | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| メロン | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| レイシ | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 1 | 散布 |
| 小粒核果類 | ハダニ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 1 | 散布 |
| 茶 | カンザワハダニ | 2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | チャノホコリダニ | 2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 食用ぎく | ハダニ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 1 | 散布 |
IRACコード:25A(β-ケトニトリル系、ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤)
シエノピラフェン自体は前駆体(プロドラッグ)であり、生体内の代謝によって生成する「シエノピラフェンOH体」が実際の活性本体です。シエノピラフェンOH体はミトコンドリア電子伝達系複合体IIのFe-Sタンパク部分に結合し、コハク酸からコエンザイムQへの電子の流れを阻害します。ナミハダニのミトコンドリアを用いた比較試験ではOH体の阻害活性はシエノピラフェンそのものよりも約140倍強いことが確認されています。
既存の殺ダニ剤の多くはミトコンドリア電子伝達系の複合体IやIIIを阻害しますが、本剤は複合体IIを阻害するという異なる作用点を持つため、既存剤に抵抗性を発達させたハダニにも効果が期待できます。
高い選択性の理由についても研究が進んでおり、シエノピラフェンOH体のミツバチの複合体IIに対する阻害活性は、ナミハダニに対する活性の約1/50にとどまることが確認されています。この作用点レベルでの活性差が、有用昆虫・天敵への高い選択性の科学的根拠になっていると考えられています。
有効成分シエノピラフェンは、日産化学株式会社が創製したβ-ケトニトリル系の殺ダニ成分です。同社の自社創製殺ダニ成分としてはピリダベン(サンマイト水和剤の有効成分)以来17年ぶりの新規創製化合物とされています。開発の探索過程ではチアプロニルをリード化合物として誘導体展開が進められ、野外系統への活性を重視した最適化検討の結果、シエノピラフェンが選択されました。
2003年度より日本植物防疫協会の新農薬実用化試験に供試され、平成20年(2008年)11月27日付で農薬登録を取得しています。なお、かんきつのサビダニ類には活性が低いため、登録と同時にピリダベンとの混合剤「バリュースターフロアブル」も登録され、ミカンハダニとサビダニ類の同時防除に対応しています。
野外採取のナミハダニ(2系統)・ミカンハダニのうち、既存剤に低感受性を示す系統を用いた比較試験(LC50、ppm)では本剤は>1.3〜2.3ppmという低い値(=高い効果)を示したのに対し、比較対照とした複数の既存殺ダニ剤はいずれも>50〜150ppmと大幅に効果が劣っていました。代謝酵素の阻害剤(PBO)を添加した比較試験では既存の比較化合物はPBO添加により活性が大きく改善した一方、本剤の活性はほとんど変化しませんでした。
これは、本剤が野外系統ハダニの代謝機構による分解を受けにくく、作用点まで届きやすい性質を持つことを示しています。
佐賀県果樹試験場の防除率試験(2013年、ミカンハダニ対象)では本剤2,000倍散布区の防除率は100.0%を記録しました。和歌山県農林水産総合技術センター果樹試験場の圃場試験(2003年)でも2,000倍・3,000倍のいずれの散布区でも最終調査(40日後)までハダニ密度を低く抑えています。
ナミハダニ・カンザワハダニ・ミカンハダニ・リンゴハダニのいずれについても、雌成虫0.8〜2.0、幼虫+若虫0.5〜1.7、卵(ふ化阻害)3.3〜6.0、卵+ふ化幼虫1.8〜2.8という活性が確認されており、種による差はほとんどありません。散布後に産下された卵に対してもふ化阻害活性を示し、2,000倍でふ化阻害率100%という結果が得られています。
ポット植えみかんを用いた残効性試験では無処理区で38日後に虫数が急増したのに対し、本剤散布区は38日後まで低い密度に抑えられました。
10℃・15℃・25℃の恒温条件下で試験したところ、実用濃度及びその1/3量・1/9量のいずれでも死虫率に差は認められませんでした。
セイヨウミツバチ・セイヨウオオマルハナバチはいずれも直接暴露試験・群態影響試験・訪花活動試験で無処理と差がなく、散布翌日からの巣箱導入が可能です。マメコバチも直接暴露試験で無処理と差がありませんでした。カイコの安全日数試験でも発育日数・死亡数等に無処理との差が見られず、安全日数は0日と考えられています。
天敵類(ミヤコカブリダニ、チリカブリダニ、タイリクヒメハナカメムシ、ヤマトクサカゲロウ等11種)についてもいずれも死虫率0〜30%の「影響が少ない」評価を得ています。
製剤毒性は普通物です。急性経口毒性LD50(ラット雌)は>2,000mg/kg、急性経皮毒性LD50(ラット雌雄)は>2,000mg/kgです。オオミジンコEC50(48時間)は0.063mg/ℓと低く、甲殻類への影響には注意が必要です。
石灰硫黄合剤との混用は避けてください。ボルドー液との混用及び14日以内の近接散布は効果が劣るため避けてください。
連続散布はハダニ類の抵抗性発達を招くおそれがあるため、できるだけ年1回散布とし、他の殺ダニ剤との輪番で使用してください。
有袋栽培の洋なしでは果実の薬斑が目立つおそれがあるため袋かけ前の散布は避けてください。ぶどうでは無袋栽培の果実肥大中期(あずき大)以降、有袋栽培の果実肥大中期以降袋かけ前までの散布で、果粉の溶脱が生じることがあるため注意してください。
植物体への浸透移行性がないため、かけ残しのないよう葉の表裏に十分散布してください。ハダニ類は繁殖が早く密度が高くなると防除が困難になるため、発生初期に散布むらのないよう丁寧に散布してください。
水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるため、河川・養殖池等への飛散・流入に注意してください。
IRACグループ25A(β-ケトニトリル系、ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤)に属する成分です。既存の殺ダニ剤の多くが複合体IやIIIを阻害するのに対し、本剤は複合体IIを阻害するという異なる作用点を持ち、既存剤に抵抗性を発達させたハダニにも高い効果が期待できます。一方で本剤自体の連続使用も抵抗性発達のリスクがあるため、年1回程度の使用にとどめ、異なる作用機構を持つ殺ダニ剤とのローテーション管理が推奨されます。
対象作物は果樹(かんきつ、りんご、なし、もも等)・果菜類・茶・花き類まで幅広く、対象害虫はハダニ類(ミカンハダニ、カンザワハダニ等)を中心に、チャノホコリダニ、シクラメンホコリダニも含みます。
一方で、かんきつの重要害虫であるサビダニ類に対する活性は低いことがメーカー自身により明記されています。本剤(単剤)はハダニ類に特化した薬剤であり、サビダニ対策にはピリダベンを配合した混合剤や他の殺ダニ剤を組み合わせる必要があります。「幅広く効く」薬剤ではありますが、対象害虫ごとの登録内容を必ず確認することが大切です。
※この農薬で登録されている作物と対象病害虫です。
いいえ、植物体への浸透移行性はありません。かけ残しのないよう、葉の表裏に十分散布することが大切です。
はい、温度による影響を受けにくい薬剤です。 10℃・15℃・25℃のいずれの条件でも死虫率に差が見られず、低温期でも安定した効果が期待できます。
実用上十分な残効性があります。試験では無処理区で虫数が大きく増加する中、本剤散布区は38日後まで低い密度を維持しました。年1回の散布でも長期間の効果が見込めます。
いいえ、サビダニ類への活性は低いことがメーカー自身により明記されています。本剤はハダニ類に特化した薬剤で、サビダニ対策には別途サビダニに卓効を示す成分を配合した混合剤や他の殺ダニ剤を組み合わせる必要があります。
石灰硫黄合剤との混用は避け、ボルドー液との混用や14日以内の近接散布も効果が劣るため避けてください。連続散布は抵抗性の発達を招くおそれがあるため、できるだけ年1回散布にとどめ、他の殺ダニ剤とローテーションで使用してください。有袋栽培の洋なしでは袋かけ前の散布を避け、ぶどうでは果実肥大中期以降の散布で果粉の溶脱が生じることがある点にも注意してください。
目に入った場合は直ちに水で十分に洗い流し、異常が残るようであれば医師の診断を受けてください。誤って飲み込んだ場合は口をすすいだうえで無理に吐かせず、速やかに医師に相談してください。
他剤と混ぜるときは、1剤ずつ水に溶いてから次を加えます。乳剤と混ぜる場合は乳剤が先です。少ない水に2剤を同時に入れて練らないでください。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
