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最終確認:2026年10月3日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:日本曹達株式会社技術資料ほか
トリフミン水和剤は、トリフルミゾールを有効成分とする、うどんこ病・黒星病・赤星病などに幅広く効くFRACコード3のイミダゾール系(DMI)殺菌剤です。予防効果に加えて感染後の治療効果が高く、病斑の拡大と胞子づくりを止めて病気の広がりを防ぎ、葉の裏まで届く浸達性と気化して効くベーパー活性も備えています。
病原菌の細胞膜の材料(エルゴステロール)がつくられるのを止めます。胞子の発芽は止めませんが、侵入した後の菌糸の伸びを強く抑えるため、感染した後でも病斑の拡大や新しい胞子づくりを止めることができます。
うどんこ病・黒星病・赤星病などに幅広く効く
りんご・なしの黒星病・赤星病、野菜・果樹・花きのうどんこ病、トマトの葉かび病、ももの灰星病、茶の炭疽病・もち病など、多くの病害に効果があります。果樹、野菜、麦類、茶、花き・樹木まで幅広い作物に使え、稲・麦の種子消毒にも使えます。
予防効果に加え、感染後の治療効果が高い
病気の感染を防ぐ予防効果に加え、感染した後に散布しても発病を抑える治療効果が高い剤です。散布のタイミングが多少遅れても対応しやすく、防除回数の削減にもつながります。
胞子づくりを止め、葉裏やかかりにくい所にも効く
病斑ができた後でも新しい胞子がつくられるのを止め、病気がまわりに広がるのを防ぎます。葉の表から裏へ成分が染み込み、さらに成分が気化して周りにも効くため、薬液が直接かかりにくい部分の病気も抑えます。
| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| あけび(果実) | うどんこ病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫3日前まで | 3回以内 | 散布 |
| アスパラガス | 立枯病 | 1000倍散布液量 3L/m2 | 収穫7日前まで | 1回 | 灌注 |
| いちご | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| いちご | じゃのめ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| いちご | 輪斑病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| いちじく | さび病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| いちじく | そうか病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| いちじく | 株枯病 | 500倍散布液量 1~10L/株 | 収穫前日まで | 4回以内 | 灌注 |
| うめ | 黒星病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| うり類(漬物用) | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| うり類(漬物用) | つる枯病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| うり類(漬物用) | 炭疽病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| おうとう | 灰星病 | 1000~1500倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2回以内 | 散布 |
| オクラ | うどんこ病 | 5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| オクラ | 黒斑病 | 5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| オクラ | 葉すす病 | 5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| かき | うどんこ病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| かき | 黒点病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| かぼちゃ | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| かぼちゃ | フザリウム立枯病 | 種子重量の0.3%散布液量 - | は種前 | 1回 | 種子粉衣(湿粉衣) |
| かりん | 赤星病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| かんしょ | つる割病 | 500倍散布液量 - | 植付前 | 1回 | 17時間苗基部浸漬 |
| かんしょ | 基腐病 | 500倍散布液量 - | 植付前 | 1回 | 17時間苗基部浸漬 |
| かんしょ | 基腐病 | 2000~3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2回以内 | 散布 |
| かんしょ | 基腐病 | 16倍散布液量 0.8~1.6L/10a | 収穫前日まで | 2回以内 | 無人航空機による散布 |
| きく | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| きく | 白さび病 | 1000倍散布液量 100~300L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| きゅうり | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| きゅうり | つる枯病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| きゅうり | 黒星病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| ごぼう | うどんこ病 | 1000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| こんにゃく | 乾腐病 | 50倍散布液量 種いも1m2当り150mL | 植付前 | 1回 | 種いもの芽基部に散布 |
| さやえんどう | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| しきみ | うどんこ病 | 3000倍散布液量 200~700L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| しきみ | うどんこ病 | 60倍散布液量 10~30L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 無人航空機による散布 |
| しそ | さび病 | 5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫開始10日前まで | 3回以内 | 散布 |
| しょうが | 褐色しみ病 | 1000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| しょうが | 白星病 | 1000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| すいか | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| すいか | つる枯病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| すもも | 灰星病 | 1000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| セルリー | 斑点病 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2回以内 | 散布 |
| たばこ | うどんこ病 | 5000倍散布液量 25~180L/10a | 収穫10日前まで | 2回以内 | 散布 |
| たまねぎ | 乾腐病 | 50倍散布液量 - | 定植直前 | 1回 | 5分間苗根部浸漬 |
| たまねぎ | 乾腐病 | 50~100倍散布液量 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5L)当り0.5L | 定植前 | 1回 | 苗床灌注 |
| たまねぎ | 乾腐病 | 100倍散布液量 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5L)当り0.5~1L | 定植前 | 1回 | 苗床灌注 |
| チューリップ | 球根腐敗病 | 球根重量の0.2%散布液量 - | 植付前 | 1回 | 球根粉衣 |
| とうがらし類 | うどんこ病 | 4000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| とうもろこし(子実) | すす紋病 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫30日前まで | 3回以内 | 散布 |
| トマト | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| トマト | すすかび病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| トマト | 葉かび病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| なし | うどんこ病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| なし | 黒星病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| なし | 赤星病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| なす | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| なす | すすかび病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| にがうり | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| にら | さび病 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| にんじん | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| にんにく | 葉枯病 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| ねぎ | 萎凋病 | 50倍散布液量 - | 定植直前 | 1回 | 5~30分間苗根部浸漬 |
| ねぎ | 萎凋病 | 200倍散布液量 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5L)当り1L | 定植前 | 1回 | 苗床灌注 |
| ねぎ | 萎凋病 | 100倍散布液量 セル成型育苗トレイ1箱またはペーパーポット1冊(30×60cm、使用土壌約5L)当り0.5L | 定植前 | 1回 | 苗床灌注 |
| パセリ | うどんこ病 | 8000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫30日前まで | 1回 | 散布 |
| ばら | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| ピーマン | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| ひさかき | 枝葉枯病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| ふき | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| ふき(ふきのとう) | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫45日前まで | 3回以内 | 散布 |
| ふき(ふきのとう) | さび病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫45日前まで | 3回以内 | 散布 |
| ぶどう | うどんこ病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 |
| ぶどう | 褐斑病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 |
| ぶどう | 黒とう病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 |
| マルメロ | 赤星病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| マンゴー | うどんこ病 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 |
| ミニトマト | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| ミニトマト | すすかび病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| ミニトマト | 葉かび病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| メロン | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| メロン | つる枯病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| メロン | 陥没病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| もも | うどんこ病 | 1500~2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| もも | 灰星病 | 1000~1500倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| もも | 黒星病 | 1000~1500倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| らっきょう | 乾腐病 | 50倍散布液量 - | 植付前 | 1回 | 5~30分間種球浸漬 |
| らっきょう | 黒球病 | 50倍散布液量 - | 植付前 | 1回 | 5分間種球浸漬 |
| りんご | うどんこ病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| りんご | 黒星病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| りんご | 赤星病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| りんご | 斑点落葉病 | 2000~3000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 |
| 稲 | いもち病 | 30倍散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 10分間種子浸漬 |
| 稲 | いもち病 | 300倍散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 24~48時間種子浸漬 |
| 稲 | いもち病 | 7.5~15倍散布液量 乾燥種籾1kg当り30mL | 浸種前 | 1回 | 種子吹き付け処理(種子消毒機使用) |
| 稲 | いもち病 | 乾燥籾重量の0.5%散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 種子粉衣(湿粉衣) |
| 稲 | ごま葉枯病 | 30倍散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 10分間種子浸漬 |
| 稲 | ごま葉枯病 | 300倍散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 24~48時間種子浸漬 |
| 稲 | ごま葉枯病 | 7.5~15倍散布液量 乾燥種籾1kg当り30mL | 浸種前 | 1回 | 種子吹き付け処理(種子消毒機使用) |
| 稲 | ごま葉枯病 | 乾燥籾重量の0.5%散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 種子粉衣(湿粉衣) |
| 稲 | ばか苗病 | 30倍散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 10分間種子浸漬 |
| 稲 | ばか苗病 | 300倍散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 24~48時間種子浸漬 |
| 稲 | ばか苗病 | 7.5~15倍散布液量 乾燥種籾1kg当り30mL | 浸種前 | 1回 | 種子吹き付け処理(種子消毒機使用) |
| 稲 | ばか苗病 | 乾燥籾重量の0.5%散布液量 - | 浸種前 | 1回 | 種子粉衣(湿粉衣) |
| 花き類・観葉植物(ばら、きくを除く) | うどんこ病 | 3000倍散布液量 100~300L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| 実えんどう | うどんこ病 | 3000~5000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布 |
| 樹木類(しきみ、ひさかきを除く) | うどんこ病 | 3000倍散布液量 200~700L/10a | 発病初期 | 5回以内 | 散布 |
| 食用ゆり | 鱗茎さび症 | 50倍散布液量 - | 植付前 | 1回 | 種球瞬間浸漬 |
| 茶 | もち病 | 1000~1500倍散布液量 200~400L/10a | 摘採14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| 茶 | 炭疽病 | 1500~2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| 麦類 | うどんこ病 | 1000~2000倍散布液量 60~150L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| 麦類 | なまぐさ黒穂病 | 種子重量の0.5%散布液量 - | は種前 | 1回 | 種子粉衣 |
| 麦類 | 赤かび病 | 1000~2000倍散布液量 60~150L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 |
| 麦類 | 斑葉病 | 種子重量の0.5%散布液量 - | は種前 | 1回 | 種子粉衣 |
| 麦類 | 網斑病 | 種子重量の0.5%散布液量 - | は種前 | 1回 | 種子粉衣 |
| 麦類 | 裸黒穂病 | 種子重量の0.5%散布液量 - | は種前 | 1回 | 種子粉衣 |
| 未成熟とうもろこし | すす紋病 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 |
| 葉しょうが | 白星病 | 1000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 |
作物名に「(〜を除く)」とある場合はかっこ内の作物がその行の適用範囲に含まれません。 例えば「かんきつ(みかんを除く)」の行に記載された希釈倍数・使用時期・使用回数はみかんに適用されません。 かっこ内の作物は独自の条件で別の行に登録されている場合があります。表内に該当する作物名の行があるかご確認ください。 該当する行がない場合は本剤に当該作物の登録はありません。
FRACコード:3(DMI殺菌剤、ステロール生合成のC14脱メチル化酵素阻害、イミダゾール系)
技術資料は、病原菌の細胞膜形成に必要な、かび特有のエルゴステロールの生合成がトリフミンによって強く阻害されるとしています。中田ら(1991)は、トウモロコシ黒穂病菌で、トリフルミゾールがDNA・RNA・たんぱく質・キチンの生合成や呼吸を阻害せず、エルゴステロールの生合成を阻害することを示し(2ppm処理で4,4-ジメチルステロールが無処理の19.16倍、C-4-デスメチルステロールが0.04倍)、ステロール骨格14位の脱メチル化反応の阻害剤(DMI剤)に属するとしています。
FRACは、各種の菌で耐性が知られており、耐性リスクを「中程度」、耐性管理が必要としています。
技術資料は、トリフミンは胞子の発芽を阻害しないが、菌糸の伸長を強く阻害し、病斑の形成・拡大と胞子の形成を阻害するとしています。りんご黒星病の電子顕微鏡観察(10ppm)では、胞子は発芽・侵入したまま生育を停止し、その後の病斑・胞子形成が阻害されていました。橋本ら(1986)は、6種の糸状菌で、発芽管が短く膨化・異常分岐し、その後の伸長が止まったとしています。
中田ら(1991)は、コムギうどんこ病菌では、分生胞子の発芽・付着器形成・侵入・初期の吸器形成は阻害せず、形成された吸器の成熟が阻害されたとしています。
日本曹達は、ベンズイミダゾール系殺菌剤の耐性菌の出現を受け、1974年以降、キュウリうどんこ病・リンゴ黒星病などのスクリーニング試験法を確立して新しい殺菌剤を探索しました。新しいイミダゾール環導入反応から得た化合物をもとに、キュウリ葉の濃緑化(植物生長調節作用)の軽減と活性を両立させてトリフルミゾール(試験番号NF-114)を選抜し、1979年から日本植物防疫協会を通じた試験を経て、1986年4月14日に登録しました(中田ら 1991、橋本 1989)。
中田ら(1991)は、本剤を国産最初のEBI剤としており、この論文は日本農薬学会の業績賞を受賞しています。橋本(1989)は、本剤がEBI剤であることが判明したのは後年のことだとしています。
トリフルミゾール30.0%の類白色水和性粉末(45µm以下)です。メーカーは、作物に対して汚れが少なく、作物・有用昆虫に対する安全性が高いとしています。
中田ら(1991)の試験では、接種3時間前処理(予防)と接種21時間後処理(治療)の防除価は次のとおりでした。
橋本ら(1986)も、30ppmで良好な予防効果が7日間保たれ、治療効果は予防効果よりかなり強かったとしています。技術資料のりんご黒星病のポット試験(青森県りんご試験場、1983年、3000倍)では、接種5日後・8日後の散布でも病斑は胞子形成のない赤褐色の斑点になりました。
中沢ら(1986)の青森県りんご試験場の試験(1984〜1985年、3000倍)では、発病葉率は本剤の15日間隔3回散布、10日間隔4回散布とも両年ほぼ0%で(無散布24%・41%)、同じ試験のキャプタン800倍の10日間隔4回散布(約5%・約4%)より高い効果でした。著者らは、この効果は子のう胞子の飛散と散布時期・防除効果の関係からみて治療効果によると考えられ、治療効果のある薬剤の利用によって多少の防除の遅れにも対応でき、防除回数の削減も期待されるとしています。
橋本ら(1986)の試験では、キュウリうどんこ病の病斑に30%水和剤12.5ppm・50ppmを散布すると、2日後の胞子数は0でした(無処理6.3×10⁴/mL)。ナシ黒星病の圃場(長十郎5年生)では、100ppm(本剤3000倍相当)散布30日後の胞子形成病斑数が葉あたり約3で、無処理の約39より少なくなりました。
技術資料は、きゅうりの葉裏に本剤5000倍を滴下して葉表のうどんこ病を防ぐ写真と、薬液を滴下したアルミ円板を葉の上に置いて気相を介して防ぐ写真を示しています。中田ら(1991)の試験では、葉裏処理・葉表接種の防除価は50・12.5・3.1ppmで100・100・95でした。橋本ら(1986)は、気孔から浸透して葉内をアポプラスト移行すると推察し、蒸気圧は低いが気相を介した活性が認められたとしています。一方、根部からの吸収で上位葉を守る浸透移行性は比較的低いとされています。
技術資料のポット試験(全農農業技術センター、1984年、50ppm)では、散布直後や散布1日後に40mm/時の雨を1時間降らせても、無降雨と同じ防除効果でした。中田ら(1991)の試験でも、処理1時間後・24時間後の人工降雨で15ppm以上の防除価は100でした。技術資料のきゅうりうどんこ病の試験(福島県、1980年、5000倍2回散布)では、散布後約2週間は発病度が低く保たれました。
橋本(1989)は、全国のナシ黒星病菌20菌株でトリフルミゾールとチオファネートメチルの感受性に相関がなかったとし、リンゴ黒星病ではBI剤感受性菌から高度耐性菌まで同等の防除効果が得られたとしています。
SDSでは、製品の急性経口LD50は300〜2,000 mg/kg(ラット雌)、経皮LD50は2,000 mg/kg超で、GHS分類は急性毒性(経口・吸入)区分4、特定標的臓器毒性(単回、気道刺激性)区分3、水生環境有害性(短期区分2・長期区分1)です。有効成分(原体)の急性経口LD50はラット雄715・雌695 mg/kgです(中田ら 1991)。
中田ら(1991)は、植物中の半減期は夏のリンゴ果実で1日以内、冬のキュウリ果実で6日、土壌中の半減期は6〜10日としています。技術資料では、ミツバチへの影響は少なく実用場面で影響はないとされ、蚕は2000倍で3日、1000倍で7日で影響がなくなるとされています。
Karnaš Babić ら(2025)によれば、トリフルミゾールはEUの規則1107/2009の下では承認されていません(2020年6月30日期限)。これはEUの制度の情報であり、日本の登録内容を示すものではありません。
果樹は主に2000〜3000倍(もも・すもも・おうとうの灰星病とももの黒星病は1000〜1500倍)、野菜のうどんこ病は主に3000〜5000倍、麦類・茶は1000〜2000倍です。
稲の種子消毒(30倍10分間・300倍24〜48時間の浸漬、湿粉衣、吹き付け)、麦類・かぼちゃの種子粉衣、ねぎ・たまねぎの苗根部浸漬・苗床灌注、かんしょの苗基部浸漬(500倍17時間)、らっきょう・食用ゆりの種球浸漬、こんにゃくの種いも芽基部散布、チューリップの球根粉衣、いちじく・アスパラガスの灌注、無人航空機散布(かんしょ16倍、しきみ60倍)の登録があります。
多くの果樹は収穫前日まで3回以内、野菜は収穫前日まで5回以内が中心です。作物ごとに必ず最新の適用表で確認してください。
ウリ科作物の幼苗期には濃緑化症状・生育抑制が出ることがあるので使用しないでください。なしの幸水は、樹勢が弱いと高濃度で葉に軽度の黄斑が出る場合があるので所定範囲内の低濃度で使い、なしではMEP剤との混用を避けてください。スイトピーは開花期以降の使用を避けてください。いちじくの株枯病の灌注は1か月間隔での使用がすすめられており、処理量が多すぎると生育抑制が出るおそれがあります。かきの黒点病は多発時には効果が劣る場合があります。
浸種前に行い、浸漬は籾と薬液の容量比1:1以上とします。処理後は風乾し水洗せずに浸種し、浸種の水交換は始めの2日間は原則行わないでください。軽度の初期生育遅延が見られることがありますが、その後回復するとされています。
蚕に影響があるので、周辺の桑葉にかからないようにしてください。
眼に刺激性、皮膚に弱い刺激性があります。農薬用マスク、不浸透性手袋、長袖・長ズボンの作業衣を着用し、かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
魚類に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散・流入しないよう注意してください。
普通物に区分されています。
FRACコード3(DMI殺菌剤)の殺菌剤です。FRACは耐性リスクを「中程度」とし、耐性管理が必要としています。中田ら(1991)は、DMI剤に感受性の低下したコムギやキュウリのうどんこ病菌が報告されており、他のDMI剤とは交差耐性を示すとしています。
宮本ら(2017)は、2008年の茨城県のメロン圃場で、DMI剤耐性のうどんこ病菌を1圃場で検出し、その菌株に対する本剤の予防散布の発病抑制率が71.4だったとしています。同論文は、DMI剤の使用を中止することで感受性を回復できる可能性があるが、耐性菌が死滅するわけではないとしています。一方、窪田・竹山(2021)の2020年のつくば市のメロン・キュウリ・ナスのうどんこ病菌は、本剤に感受性でした。
同じFRACコード3の剤とは連用せず、FRACコードの異なる殺菌剤とローテーションしてください。ベンズイミダゾール系に耐性の菌には効果があるとされ、この系統とのローテーションには組み込めます。
りんごの黒星病は開花直前から落花20日後が最重点防除期で、治療効果が高いので落花後の散布が最も有効とされ、赤星病・うどんこ病も同時防除できます。なしの赤星病は開花直前から落花20日後が最重要防除期で、降雨後の散布でも有効とされています。茶の炭疽病・もち病は茶芽の一葉期・二葉期の散布で同時防除できます。野菜のうどんこ病は発生初期から10〜14日間隔で散布します。
中田ら(1991)の寒天希釈法では、子のう菌・不完全菌の多くのEC50が1ppm以下(リンゴ黒星病菌0.01ppm、モモ灰星病菌0.1ppm未満など)でした。一方、ピシウム菌52ppm、疫病菌60ppm、細菌・酵母は100ppm超と低い活性でした。
はい、治療効果の高い剤です。ただし発生初期の散布が基本です。開発元の論文(中田ら 1991)では、キュウリうどんこ病で接種21時間後の散布(治療)の防除価は0.8ppmでも97と、接種前の散布(予防、同濃度で65)より高く、著者らは予防活性より治療活性の優れた剤としています。技術資料は、そ菜類のうどんこ病やトマト葉かび病でも、初発直後の散布でまん延を防げるとしています。
DMI剤なので、連用を避けて他の系統の剤とローテーションしてください。FRACはDMI剤の耐性リスクを「中程度」とし、耐性管理が必要としています。茨城県のメロン(2008年、宮本ら 2017)では、DMI剤耐性のうどんこ病菌が1圃場で見つかり、その菌に対する本剤の予防散布の発病抑制率は71.4と、感受性菌(100)より低くなりました。
一方、つくば市のメロン・キュウリ・ナスのうどんこ病菌(2020年、窪田・竹山 2021)は本剤に感受性でした。
はい、いくつかあります。ウリ科作物の幼苗期には、濃緑化症状や生育抑制が出ることがあるので使用しないでください。なしの幸水は、樹勢が弱いと高濃度で葉に軽い黄斑が出ることがあるので、所定範囲内の低濃度で使ってください。スイトピーは開花期以降の使用を避けてください。
なしでは、MEP剤との混用は薬害のおそれがあるので避けてください。その他の剤と混用する場合は、混用事例を確認し、病害虫防除所など関係機関の指導を受けてください。
はい、疫病・べと病などの卵菌類による病気や、細菌による病気には効果がほとんどありません。開発元の抗菌活性の試験では、子のう菌類・不完全菌類の多くには強く効く一方、ピシウム菌や疫病菌、細菌、酵母への活性は低いとされています。これらの病気には、それぞれに登録のある薬剤を使ってください。
落花後20日頃までの初期防除剤として使ってください。メーカーは、りんごでは黒星病・赤星病・うどんこ病の防除を主体とし、斑点落葉病には落花後20日頃までの初期防除剤として使用するよう求めています。
浸種前に、種子浸漬・湿粉衣・吹き付けのいずれかで処理します。30倍液に10分間、または300倍液に24〜48時間浸漬するか、乾燥籾重量の0.5%を湿粉衣、または7.5〜15倍液を乾燥種籾1kgあたり30mL吹き付けます(種子消毒機使用)。浸漬は籾と薬液の容量比1:1以上とし、処理後は風乾して水洗せずに浸種し、浸種の水交換は始めの2日間は原則行わないでください。
他剤と混ぜるときは、1剤ずつ水に溶いてから次を加えます。乳剤と混ぜる場合は乳剤が先です。少ない水に2剤を同時に入れて練らないでください。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
