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最終確認:2026年8月31日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:石原産業株式会社技術資料ほか
この農薬と一緒に使いやすい農薬です

トランスフォームフロアブル
¥2,560〜同じ「なす」に使える、作用の仕組み(RAC)が異なる殺虫剤です。交互に使うと薬剤への抵抗性がつきにくくなります。
フルピカフロアブル
¥5,760〜「なす」に使える殺菌剤です。病気と害虫をあわせて防除できます。この作物で混ぜて使われた実績があります。
ウララDFはフロニカミドを有効成分とするフロニカミド系の殺虫剤で、アブラムシ類を中心に、コナジラミ類・アザミウマ類など吸汁性害虫によく効きます。吸汁性害虫の摂食行動を速効的に止め、高い浸透移行性で葉裏や新梢の害虫にも届きます。天敵・訪花昆虫への影響が少なく、IPMにも適した薬剤です。
本剤は虫が体の動きやバランスを感じ取る器官の働きを乱し、エサを食べる行動をできなくします。加害が止まったあと、害虫は数日かけて減っていきます。
独自の作用機構による、速効的な吸汁阻害
既存の殺虫剤とは全く異なる仕組みで、アブラムシなどの吸汁行動を数分〜1時間ほどで速効的に止めます。虫が脱落するまでには数日かかりますが、食害そのものはすぐに止まります。既存剤に抵抗性を持つ個体群にも効果が期待できます。
高い浸透移行性と浸達性
葉の表側に散布するだけで、葉裏に潜む害虫や上位の新梢まで成分が行き渡ります。巻葉を作って薬剤がかかりにくいアブラムシにも効果が届きます。
天敵・訪花昆虫への高い安全性
寄生蜂やカブリダニ類などの天敵、ミツバチ・マルハナバチなどの訪花昆虫への影響が少なく、複数の試験でほとんど死亡率が確認されていません。天敵を活かした総合的病害虫防除(IPM)にも適した薬剤です。
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| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| あずき | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| いちご | アブラムシ類 | 100g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 2 | 常温煙霧 |
| いちご | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| いちご | コナジラミ類 | 100g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 2 | 常温煙霧 |
| いちご | コナジラミ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| いんげんまめ | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| うり類(漬物用) | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| えだまめ | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| おうとう | コアオカスミカメ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| おうとう | チャノキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| おかひじき | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで | 2 | 散布 |
| かき | チャノキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| かぼちゃ | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| かぼちゃ | アブラムシ類 | 50~100倍散布液量 3~5L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| かぼちゃ | アブラムシ類 | 32~64倍散布液量 1.6~3.2L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| きく(葉) | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| きゅうり | アブラムシ類 | 100~150g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| きゅうり | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| きゅうり | コナジラミ類 | 100~150g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| きゅうり | コナジラミ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| くわい | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫21日前まで | 3 | 散布 |
| こんにゃく | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| ごぼう | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| さといも | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| さやいんげん | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| さやえんどう | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ししとう | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| しそ | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで | 2 | 散布 |
| しゅんぎく | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| すいか | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| すいぜんじな | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| たまねぎ | ネギアザミウマ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| だいこん | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| だいず | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| てんさい | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| てんさい | アブラムシ類 | 50~100倍散布液量 3~5L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| てんさい | アブラムシ類 | 32~64倍散布液量 1.6~3.2L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| なし | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| なし | チャノキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| なす | アブラムシ類 | 100g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| なす | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| なす | コナジラミ類 | 100g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| なす | コナジラミ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| なす | フタテンミドリヒメヨコバイ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| なす | ミカンキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| にがうり | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ねぎ | ネギアザミウマ | 1000~2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| はくさい | アブラムシ類 | 2000~3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ばれいしょ | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| ばれいしょ | アブラムシ類 | 1000倍散布液量 25L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| ばれいしょ | アブラムシ類 | 500倍散布液量 25L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| ばれいしょ | アブラムシ類 | 50~100倍散布液量 3~5L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| ばれいしょ | アブラムシ類 | 32~64倍散布液量 1.6~3.2L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| ふき | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| ぶどう | チャノキイロアザミウマ | 1000倍散布液量 200~700L/10a | 開花前まで | 2 | 散布 |
| ぶどう | ツマグロアオカスミカメ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 開花前まで | 2 | 散布 |
| ほうれんそう | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| みつば | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで 但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで | 2 | 散布 |
| もも | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| やまのいも | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| やまのいも | アブラムシ類 | 50倍散布液量 3~5L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| やまのいも | アブラムシ類 | 32倍散布液量 1.6~3.2L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| りんご | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| りんご | リンゴワタムシ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| アスパラガス | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| アスパラガス | ネギアザミウマ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| エンダイブ | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| オクラ | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| オクラ | フタテンミドリヒメヨコバイ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| カリフラワー | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| キャベツ | アブラムシ類 | 2000~3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ズッキーニ | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| セルリー | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| トマト | アブラムシ類 | 100~150g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| トマト | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| トマト | コナジラミ類 | 100~150g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| トマト | コナジラミ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| トマト | ミカンキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| ネクタリン | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| パセリ | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ピーマン | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ブロッコリー | アブラムシ類 | 2000~3000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ミニトマト | アブラムシ類 | 100~150g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| ミニトマト | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| ミニトマト | コナジラミ類 | 100~150g/10a散布液量 10L/10a | 収穫前日まで | 3 | 常温煙霧 |
| ミニトマト | コナジラミ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| ミニトマト | ミカンキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3 | 散布 |
| メロン | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| メロン | コナジラミ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| ヤングコーン | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| レタス | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| 実えんどう | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| 小粒核果類 | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| 小粒核果類 | モモヒメヨコバイ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| 小麦 | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 60~150L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| 未成熟とうもろこし | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで | 2 | 散布 |
| 未成熟とうもろこし | アブラムシ類 | 50~100倍散布液量 3~5L/10a | 収穫3日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| 未成熟とうもろこし | アブラムシ類 | 32~64倍散布液量 1.6~3.2L/10a | 収穫3日前まで | 2 | 無人航空機による散布 |
| 茶 | コミカンアブラムシ | 2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | チャトゲコナジラミ | 1000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | チャノキイロアザミウマ | 1000~2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | チャノミドリヒメヨコバイ | 1000~2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | ツマグロアオカスミカメ | 1000~2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 葉ごぼう | アブラムシ類 | 2000~4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| 非結球あぶらな科葉菜類 | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| 非結球レタス | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫前日まで | 2 | 散布 |
| 食用ぎく | アブラムシ類 | 4000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| 食用ミニバラ | アブラムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫3日前まで | 2 | 散布 |
IRACコード:29(弦音器官モジュレーター〈標的部位未特定〉、フロニカミド系)
弦音器官(げんおんきかん)は、昆虫の脚の関節部・触角・翅などに存在し、重力の感受や自己受容感覚(歩行・飛行時の姿勢安定性など)に関わる感覚器官です。フロニカミドはこの弦音器官の機能に影響を及ぼし、虫が体の動きを正しく制御できなくなることで、摂食・吸汁などの行動ができなくなると考えられています。かつては「TRPチャネルモジュレーター」に分類されると考えられていましたが、近年の研究でフロニカミドは感覚ニューロンのTRPVチャネルには直接作用しないことが示唆され、IRACの分類では「弦音器官モジュレーター(標的部位未特定)」という独自のグループ29として区別されています。
筋肉と運動神経の接合部にあるカリウムチャネルに強く作用し、チャネル依存性の電流を阻害することで弦音器官の機能に影響を及ぼすことが示唆されています。
有効成分フロニカミドは、石原産業株式会社が1994年に発見・開発したピリジンカルボキサミド系の殺虫成分です。環境への安全性をテーマとした選択性殺虫剤の探索研究の中で、天敵やミツバチ等の訪花昆虫への影響が少ない薬剤として開発されました。1998年より開発コード「IKI-220」で日本植物防疫協会を通じた新農薬実用化試験を開始し、2003年に「ウララ」として日本国内で発売、本剤「ウララDF」は平成18年(2006年)10月6日付で農薬登録を取得しています。
モモアカアブラムシを用いた試験ではフロニカミド10ppm処理により、処理後1時間までに甘露排泄量が処理前の80%程度まで抑制され、1〜2時間後には排泄が完全に止まりました。一方、植物体上に残っている虫の割合は緩やかに減少し、6〜24時間後に大きく低下、24〜28時間後にはほぼ脱落・死亡が進みます。処理後2日経過時点でも10%程度の生存虫が確認され、個体群全体の死亡完了までは3〜5日程度を要するとされています。この特性はコナジラミ類・アザミウマ類でも同様に確認されています。
¹⁴C標識フロニカミドを茎部に滴下し7日後に測定したところ、吸収量は処理量の約26%で、そのうち85%が処理部より上方(新梢側)で検出されました。この上方移行性により、圃場試験ではナシノアブラムシによる新梢の巻葉症状を先端まで完全に抑えた結果が確認されています。
モモアカアブラムシを用いた残効性試験では2,000倍散布で28日後も高い補正死虫率を維持しました。耐雨性試験(処理3時間後に20mm/時間×2時間の人工降雨)では2,000倍・4,000倍のいずれも100%の補正死虫率を示しています。処理葉における残効期間は約1か月とされ、伸長期の植物でも概ね2〜3週間の残効性が期待できます。
寄生蜂(オンシツツヤコバチ等)、カブリダニ類(チリカブリダニ等)、捕食性カメムシ(タイリクヒメハナカメムシ)について、卵・幼虫・成虫・蛹の各ステージで浸漬処理・直接散布・接触試験を行った結果、ほぼ全ての組み合わせでIOBC(国際生物防除機構)基準の最高評価「◎」(平均補正死亡率0〜30%)を記録しています。
ミツバチでは実用濃度の10〜20倍量を処理しても12〜120時間後まで死亡率0.0%、マルハナバチでは実用の2倍量でも72時間後の死亡率0.0%でした。
製剤毒性は普通物です。眼刺激性は原体では弱い刺激性であるのに対し、製剤では中等度〜重度とやや強く出る点に注意が必要です。
きゅうりでは徒長したものに散布すると展開葉の葉縁に薬害を生じることがありますが、その後の生育には影響しません。非結球あぶらな科葉菜類では低温多湿等の薬液が乾きにくい条件下で薬害のおそれがあり、すももでは品種によって葉に薬害が生じる場合があります。つまみ菜・間引き菜には使用しないでください。
専用の常温煙霧機で所定の方法により、できるだけ日中を避けて夕刻から煙霧し、6時間以上密閉状態にしてください。煙霧中はハウス内に入らず、終了後は十分に換気してから入室してください。
眼に対して刺激性があるため、散布時は眼に入らないよう注意し、入った場合は直ちに水洗して眼科医の手当を受けてください。
メーカーの技術資料には殺虫剤・殺菌剤あわせて100品目以上との作物別混用適性が一覧化されています。事前に少量で混用の様子を確認し、使用直前に混ぜることをおすすめします。
使用量に合わせて薬液を調製し使い切り、散布器具・容器の洗浄水を河川等に流さないようにしてください。
IRACグループ29(弦音器官モジュレーター、フロニカミド系)に属する成分で、既存剤のいずれとも異なる独自の作用機構を持ちます。海外の抵抗性データベースによると、農業分野に限ればワタアブラムシでの抵抗性報告があるのみで、2022年時点で日本国内における明らかな抵抗性獲得の報告はないとされています。既存剤に抵抗性を発達させた個体群への代替剤として活用でき、ローテーション防除の選択肢の一つとしても適しています。ただし今後の状況変化に備え、同一系統の薬剤の連用は避けることが推奨されます。
対象作物は果樹(りんご・なし・かき・もも・ぶどう等)・野菜類・いも類・豆類・てんさい・茶まで極めて幅広く、対象害虫はアブラムシ類を中心に、コナジラミ類・アザミウマ類・カスミカメムシ類等も含みます。半翅目・総翅目(アザミウマ目)にほぼ限定される選択性の高い成分で、鱗翅目・膜翅目・甲虫目・ハエ目・ダニ目・線虫類には効果がありません。
アブラムシ類には種によらず幅広く高い効果を示す一方、コナジラミ類ではオンシツコナジラミには高い効果があるものの、タバココナジラミにはやや効果が劣るなど、種によって効果に差がある点には注意が必要です。
アブラムシ・コナジラミ等の吸汁性害虫は、直接的な吸汁害だけでなく、ウイルス病の媒介やすす病の併発も引き起こします。本剤は吸汁行動そのものを速効的に阻害するため、間接的にウイルス伝播を抑える効果も期待できます。ダイズわい化病を対象とした試験では無処理区の感染個体率14%程度に対し抑制効果が確認され、ジャガイモYウイルスを対象とした試験でも無処理区の感染率18%程度に対し大きく抑制する結果が得られています。
ハウス等での常温煙霧処理にも対応しており、施設栽培における省力的な防除手段としても活用できます。
※この農薬で登録されている作物と対象病害虫です。
はい、多くの薬剤との混用実績があります。メーカーの技術資料には殺虫剤・殺菌剤あわせて100品目以上との作物別の混用適性が一覧化されており、多くの組み合わせで問題なく混用できるとされています。ただし組み合わせによっては凝集や効力低下が起きる場合があるため、事前に少量で混用の様子を確認し、使用直前に混ぜることをおすすめします。
残効性・耐雨性ともに優れています。散布後2〜3週間程度、効果が持続するとされ、人工降雨を用いた試験でも降雨後に高い防除効果を維持することが確認されています。有効成分が植物内に速やかに取り込まれるため、降雨による流亡が少ないことがその理由です。
はい、間接的な抑制効果が期待できます。本剤はアブラムシなどの吸汁行動を速効的に止める作用を持つため、吸汁性害虫が媒介するウイルス病の伝播を抑える効果が試験で確認されています。ダイズわい化病やジャガイモYウイルスなどを対象とした試験で無処理と比べて感染率を抑える結果が得られています。
一部の作物で条件によって薬害が生じることがあるため注意が必要です。徒長したきゅうりでは葉縁に薬害が出ることがあり、低温多湿の条件下ではあぶらな科葉菜類に薬害のおそれがあります。また眼に対して刺激性があるため、眼に入らないよう注意し、入った場合は直ちに水洗して眼科医の手当を受けてください。つまみ菜・間引き菜には使用できません。
現時点では国内で明らかな抵抗性の報告はないとされています。海外の抵抗性データベースでも農業分野ではワタアブラムシでの報告があるのみで、既存剤とは異なる独自の作用機構を持つため、抵抗性発達の報告が少ない系統とされています。ただし今後状況が変化する可能性もあるため、同一系統の薬剤を連用しすぎず、ローテーション防除を意識することが推奨されます。
目に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。本剤は眼に対する刺激性が原体よりも製剤の方が強く出るとされているため、散布時は保護メガネの着用をおすすめします。誤って飲み込んだ場合は口をすすいだうえで無理に吐かせず、速やかに医師に相談してください。
他剤と混ぜるときは、1剤ずつ水に溶いてから次を加えます。乳剤と混ぜる場合は乳剤が先です。少ない水に2剤を同時に入れて練らないでください。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
