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最終確認:2026年8月31日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:ユーピーエルジャパン合同会社技術資料ほか
この農薬と一緒に使いやすい農薬です
バスタ液剤
¥2,240〜同じ「樹木等」に使える、作用の仕組み(RAC)が異なる除草剤です。交互に使うと薬剤への抵抗性がつきにくくなります。
シバゲンDF
¥16,830〜同じ「樹木等」に使える、作用の仕組み(RAC)が異なる除草剤です。交互に使うと薬剤への抵抗性がつきにくくなります。
アージラン液剤はアシュラムを有効成分とする除草剤で、イネ科・広葉を問わず一年生から多年生まで、幅広い雑草に効きます。地下部の生長点まで枯死させ、長期間にわたって雑草を抑えます。ほうれんそうでは発芽後の子葉展開期まで散布でき、牧草地や造林地など幅広い場面で使えます。
本剤は雑草が葉酸を作る働きを妨げます。地上部だけでなく地下の生長点まで移行するため、多年生雑草を地下茎から枯らします。
イネ科・広葉、一年生から多年生まで、幅広い雑草に効く
イネ科雑草と広葉雑草のどちらにも一年生雑草から多年生雑草まで、幅広い範囲の雑草に優れた除草効果を発揮します。
地下部の生長点まで枯死させ、長期間の抑草効果を発揮
地下部の生長点まで成分が届くため、多年生雑草も地下茎ごと枯死し、通常2〜3か月、多年生雑草にはさらに長く抑草効果が続きます。一部の作物では発芽前の土壌散布としても登録されており、土壌に残った成分が新たな雑草の発生も抑えます。
ほうれんそうでは、発芽後(子葉展開期まで)の散布が可能
ほうれんそうでは、は種後から子葉展開期にかけての全面土壌散布として登録されています。本剤は発芽後子葉が開くまでの間でも散布でき、タイミングに余裕を持たせやすいのが特長です。
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| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| えごま(種子) | 一年生雑草 | 500mL/10a散布液量 100L/10a | 展開葉4葉期以降 但し、収穫45日前まで(雑草発生初期) | 1 | 雑草茎葉散布 |
| おかひじき | 一年生雑草 | 600mL/10a散布液量 100~150L/10a | は種直後 | 1 | 全面土壌散布 |
| さとうきび | 一年生雑草 | 800~1000mL/10a散布液量 150~200L/10a | 雑草生育期 但し、収穫30日前まで | 3 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| さとうきび | 多年生雑草 | 800~1000mL/10a散布液量 150~200L/10a | 雑草生育期 但し、収穫30日前まで | 3 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| しそ | 一年生雑草 | 500mL/10a散布液量 100L/10a | 生育期(本葉2~3葉期) 但し収穫45日前まで | 1 | 雑草茎葉散布 |
| すぎ(下刈り) | アレチノギク、カラムシ、シシウド等の大型雑草 | 20倍散布液量 60L/10a | 雑草発生期 | 3 | 雑草茎葉散布 |
| すぎ(下刈り) | クズ | 10倍散布液量 50L/10a | 6~7月 | 3 | 雑草茎葉散布 |
| すぎ(下刈り) | ススキ | 20倍散布液量 300mL/株径30cmの株 | 6月 | 3 | 雑草茎葉散布(局所処理) |
| ほうれんそう | 一年生雑草 | 秋播き600~800mL/10a 春~初夏播き800~1000mL/10a 但し芽出し播きは800mL/10a散布液量 100~200L/10a | は種後~子葉展開期 | 1 | 全面土壌散布 |
| 桑 | キク科、タデ科の多年生雑草 | 750mL/10a散布液量 100~150L/10a | 桑発芽前又は桑刈取直後 | 4 | 全面土壌散布 |
| 桑 | キク科、ヒルガオ科、タデ科の多年生雑草 | 30~50倍散布液量 1m2当り約100mL | 雑草生育期 | 4 | 雑草茎葉散布(局所処理) |
| 桑 | 一年生雑草 | 750mL/10a散布液量 100~150L/10a | 桑発芽前又は桑刈取直後 | 4 | 全面土壌散布 |
| 樹木等 | クズ | 5000mL/10a散布液量 25~200L/10a | 雑草生育期 | 3 | 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布 |
| 樹木等 | 一年生雑草 | 1000~2000mL/10a散布液量 25~200L/10a | 雑草生育期 | 3 | 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布 |
| 樹木等 | 多年生イネ科雑草 | 3000~5000mL/10a散布液量 25~200L/10a | 雑草生育期 | 3 | 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布 |
| 樹木等 | 多年生広葉雑草 | 2000~3000mL/10a散布液量 25~200L/10a | 雑草生育期 | 3 | 植栽地を除く樹木等の周辺地に雑草茎葉散布 |
| 水田作物(水田畦畔) | キク科、タデ科の多年生雑草 | 1500~3000mL/10a散布液量 25~200L/10a | 雑草生育期 | 3 | 雑草茎葉散布 |
| 水田作物(水田畦畔) | 一年生雑草 | 1500~3000mL/10a散布液量 25~200L/10a | 雑草生育期 | 3 | 雑草茎葉散布 |
| 牧草 | ギシギシ類及びキク科の雑草 | 50~80倍液とし雑草が充分ぬれる量散布液量 1株当り25mL又は1m2当り100mL | 早春~秋期(1~11月)ギシギシ類の展葉時期 | 1 | 雑草茎葉散布(局所処理) |
| 牧草 | ギシギシ類及びキク科の雑草 | 400~600mL/10a散布液量 80~100L/10a | 秋~春期(9~5月)ギシギシ類の展葉時期 但し、採草14日前まで | 1 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| 牧草 | ギシギシ類及びキク科の雑草 | 300~400mL/10a散布液量 80~100L/10a | 秋期経年草地のギシギシ類の栄養生長期 但し、最終採草後 | 1 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| 牧草 | ギシギシ類及びキク科の雑草 | 200~300mL/10a散布液量 80~100L/10a | 秋期新播草地のギシギシ類の栄養生長期 但し、最終採草後 | 1 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| 牧草 | ワラビ | 1000~1500mL/10a散布液量 80~100L/10a | ワラビ展葉期 | 1 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| 飼料用さとうきび | 一年生雑草 | 800~1000mL/10a散布液量 150~200L/10a | 雑草生育期 但し、収穫30日前まで | 3 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
| 飼料用さとうきび | 多年生雑草 | 800~1000mL/10a散布液量 150~200L/10a | 雑草生育期 但し、収穫30日前まで | 3 | 雑草茎葉散布又は全面散布 |
HRACコード:18(DHPS阻害剤=ジヒドロプテロイン酸合成酵素阻害剤)
葉酸合成経路のジヒドロプテロイン酸(DHP)合成酵素を阻害することで雑草の生育を止める作用機構を持ちます。茎葉部や根部より吸収されたのち生長部位へ移行し、植物の生長点の細胞分裂を阻害することで殺草効果を示します。植物体への吸収は根よりも茎葉部からが主となります。効果の発現は、まず新葉から黄化が起こり、生育不良となりやがて枯死するという経過をたどります。
効果の完成までには時間を要しますが、効果が発現した時点で生長は停止し、地上部だけでなく地下部(根部)まで完全に枯死させるため、雑草の再生を防ぎます。
芝草を用いた研究では耐性の高い植物と感受性の高い植物とで、体内に吸収されたアシュラムの分解・排出速度が大きく異なることが確認されています。耐性が高い植物では体内残留量が処理後短期間で速やかに低下したのに対し、感受性が高い植物ではほとんど低下しませんでした。この植物種間での代謝速度の違いが、選択性と密接に関係すると考えられています。
アシュラム原体(遊離酸形態)は、化学名N1-methoxycarbonylsulfanilamide、分子量229.23、無色結晶、融点142〜144℃、水への溶解度4g/L(メタノール290g/L、アセトン300g/L)、pKa 4.56±0.03です。アシュラム液剤(Na塩を含む製剤)としての性状は、分子量230.1(Na塩換算)、比重1.17〜1.23、pH7.5〜8.5、揮発性なし、水溶解度5,000ppm(25℃、Na塩)とされています。
急性毒性は、経口(ラット・マウス・イヌ)LD50 > 5,000mg/kg、経皮(ラット)LD50 > 10,000mg/kg、吸入(ラット)LC50 > 18.9mg/L。皮膚一次刺激性・眼一次刺激性・皮膚感作性のいずれも原体・製剤ともに顕著な刺激性・感作性は認められていません。亜急性毒性試験、慢性・発がん性試験のいずれにおいても発がん性の増加は認められず、次世代影響試験・催奇形性試験にも催奇形性作用は認められず、各種変異原性試験もすべて陰性でした。
総じて、急性毒性が低く、慢性的な高用量ばく露でも重篤な標的臓器毒性・発がん性・催奇形性・変異原性は認められない成分とされています。
有効成分アシュラムは1961年に英国のMay & Baker社(現ローヌ・プーラン)で発見された、スルファニルアミド系の除草剤です。日本では昭和47年(1972年)2月に非食用作物向けとして初めて登録され、その後15年を経た昭和62年(1987年)に食用作物向けにも適用が拡大されました。60年以上前に発見された成分でありながら、段階的に適用範囲を拡大しながら現在まで使用され続けています。
本剤(登録番号12006)は昭和47年(1972年)2月19日付で農薬登録を取得しており、現在は石原バイオサイエンス株式会社(申請者名義はユーピーエルジャパン合同会社)から供給されています。
アシュラムは土壌中の微生物によって比較的短期間に分解されます。火山灰土壌での実験では初濃度31.25〜62.5ppmのアシュラムが処理2週間後には1/3にまで低下しました。滅菌した土壌では2週間後もほとんど分解が進まなかったことから、微生物による分解が主要な消失経路であることが示されています。
アシュラムは土壌そのものへの吸着は比較的少ない一方、サッチ(枯死植物の堆積層)や生葉・枯死葉、腐植の構成成分であるフミン酸・リグニンへの吸着量は著しく多いことが確認されています。粘土鉱物の中では3層型のモンモリロナイトへの吸着量が特に多く、2層型のカオリナイトやハロイサイトへの吸着は少ない結果でした。
アシュラムは砂質の土壌では下方への移動が大きく、有機物や粘土含量の多い土壌では移動がやや小さいことが確認されています。別の定量的な研究ではアシュラムの土壌への吸着量は土壌の陽イオン交換容量(CEC)と強く相関しており、CECの低い真砂土(風化花崗岩由来の砂質土壌)では吸着がほとんどなく、カラム通水実験での遅延係数はR≈1、すなわち水とほぼ同じ速さで土壌中を移動することが示されました。
有機物・粘土含量の多いローム土壌では遅延係数がR≈1.16〜1.29とやや高く、移動がやや抑制される傾向がみられました。水溶解度が高く土壌への吸着力自体が弱い薬剤であるため、砂質・低有機物の土壌では雑草の根群域より下方へ速やかに流亡してしまい、土壌処理効果が発揮されにくいことの科学的背景となっています。
アシュラムは遅効性の成分であり、効果発現〜完成までの期間は温度条件により大きく左右されます。高温期は1〜2週間で効果が発現し、1ヶ月程度で効果が完成(枯死)します。低温期は効果発現がゆっくりと進行し、効果の完成までに1ヶ月以上の時間を要する場合があります。特に降霜後の低温期は効果発現までに時間がかかります。
同一有効成分(アシュラム)でありながら、農耕地・非農耕地向けの本剤(アージラン液剤)と、日本芝・樹木等・すぎ(下刈り)向けの「グリーンアージラン液剤」(登録第22788号)という異なる用途向けの製品が別登録で展開されています。
島根県での野外試験では牧草地のワラビ防除に本剤を散布したところ、ワラビの地下部が枯死する時期(散布2ヶ月後)以降、散布区でイノシシによる掘り起こし被害が対照区(無散布区)よりも有意に高い割合で発生することが確認されました(小面積区:散布区61.9% vs 対照区26.2%、大面積区:散布区37.3〜84.0% vs 対照区0.3〜57.3%)。
掘り起こし箇所ではワラビの根茎が露出し、イノシシの食痕が観察されており、除草剤散布によるワラビの視覚的な枯死をイノシシが経験的に学習し、根茎の場所を特定している可能性が考察されています。ただし根茎の栄養成分(乾物重・グルコース含有率)には散布区と対照区で有意差がなく、正確なメカニズムは未解明です。草地におけるイノシシの掘り起こしは、家畜の餌量減少、雑草の侵入・定着の助長、傾斜地では土壌浸食の誘発につながる可能性があり、掘り起こし被害が懸念される場所(特に傾斜草地)ではアシュラム剤の散布を控え刈払いなど他の防除法を選択することが推奨されています。
局所散布・群生地散布では必要に応じて展着剤を加用し、茎葉部を狙って散布してください。ただしさとうきびでは展着剤を使用しないでください。
砂土での土壌処理は発芽前雑草に対して残効性が劣るため使用を避けてください。ヒユ科、カヤツリグサ科雑草、ザクロソウ、ツユクサ、ギョウギシバには効果が劣るため、これらの雑草が優占するほ場での使用は避けてください。
遅効性の薬剤であり、効果発現までかなりの時間を要するため、散布時期が遅れると効果が劣ります。早めの散布を心がけてください。
ほうれんそうでは高温時(最高気温25℃以上)や施設栽培(ハウス、雨よけ、トンネル等)の高温条件で薬害が生じるおそれがあるため使用しないでください。砂壌土・砂土でも薬害を生じやすくなります。牧草地では夏期(7〜8月中旬)のギシギシ類対象の全面散布は牧草に薬害を生じるおそれがあるため避け、散布後14日間は放牧・採草を行わないでください。
桑では桑葉のある時期の全面散布は薬害を生じるため避け、発芽前または刈取後の土壌表面均一散布が必要です。造林地の下刈りではすぎに薬剤がかかると薬害を生じることがあるため注意してください。
公園・庭園等では石を汚染することがあるため霊園・墓地等では使用しないでください。散布薬液の飛散や本剤の流出によって有用植物に薬害が生じないよう十分注意し、水源池等への飛散・流入にも注意してください。激しい降雨が予想される場合は使用を避けてください。公園、堤とう等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう配慮してください。
眼に対して弱い刺激性があるため眼に入らないよう注意し、眼に入った場合には直ちに水洗してください。散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
普通物に区分されています。
HRACコード18(DHPS阻害剤)に属する成分です。同一の作用機構を持つ除草剤を同じほ場で繰り返し使用すると、雑草の抵抗性が発達するおそれがあります。作用機構の異なる除草剤との組み合わせや耕種的防除(刈払い等)も含めたローテーションを心がけてください。
※この農薬で登録されている作物と対象病害虫です。
本剤は遅効性の薬剤で、すぐには枯れません。高温期は散布後1〜2週間で効果が現れ、1ヶ月程度で枯死が完成します。低温期は効果の発現がゆっくり進み、完成までに1ヶ月以上かかる場合があります。散布時期が遅れると効果が劣るため、早めの散布を心がけてください。
砂土での土壌処理は、発芽前雑草に対する残効性が劣るため避けてください。本剤は水に溶けやすく土壌への吸着力が弱いため、砂質で有機物や粘土分の少ない土壌では雑草の根群域より下方へ速やかに流亡してしまい、土壌処理の効果が発揮されにくいことが分かっています。
傾斜地の牧草地でワラビ防除に使用する場合、地下部が枯死する時期以降にイノシシによる掘り起こし被害が誘発される可能性が学術研究で報告されています。イノシシの出没が懸念される傾斜地では刈払いなど他の防除法もあわせて検討することをおすすめします。
ヒユ科、カヤツリグサ科雑草、ザクロソウ、ツユクサ、ギョウギシバには効果が劣るため、これらの雑草が優占するほ場での使用は避けてください。
はい。葉の数が多く葉が大きい雑草ほど薬剤を多く取り込むため、高薬量で使用することで、スギナ、セイタカアワダチソウ、ギシギシ類、ワラビといった難防除の強害雑草にも対応できます。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
