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最終確認:2026年8月31日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:バイエルクロップサイエンス株式会社技術資料ほか
この農薬と一緒に使いやすい農薬です

トレボン乳剤
¥1,050〜同じ「稲」に使える、作用の仕組み(RAC)が異なる殺虫剤です。交互に使うと薬剤への抵抗性がつきにくくなります。
モンカットフロアブル40
¥4,040〜「稲」に使える殺菌剤です。病気と害虫をあわせて防除できます。
キラップフロアブルはエチプロールを有効成分とするフェニルピラゾール系の殺虫剤で、稲の要注意カメムシ類によく効きます。抵抗性系統のウンカ類にも同等の活性を示し、カメムシ目・アザミウマ目・チョウ目など5目にまたがる幅広い害虫に対応します。水田の天敵であるクモ類・アメンボへの影響も少ない薬剤です。
本剤は虫の神経の興奮を抑えるブレーキの働きを止め、神経を興奮したままにします。害虫はけいれんを起こして活動できなくなります。
稲の要注意カメムシ・ウンカ類への高い効果
近年問題となっているアカヒゲホソミドリカスミカメ・アカスジカスミカメなど、稲の要防除カメムシ類に優れた効果を発揮します。抵抗性を持つウンカ類に対しても感受性のある個体群と同等の活性を示すことが確認されています。
水田の主要な天敵への影響が少ない安全性
水田の主要な天敵であるクモ類への影響は少なく、アメンボに対してもほとんど影響がないとされています。水田の生態系を活かした防除にも適した薬剤です。
5目にまたがる幅広い殺虫スペクトラム
カメムシ目・アザミウマ目に加え、チョウ目のモモシンクイガ・キンモンホソガ、コウチュウ目のイネドロオイムシ、バッタ目のイナゴ類・カネタタキにも活性があり、5目にまたがる幅広い対象範囲を持つ薬剤です。
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| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| えだまめ | カメムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| かき | アザミウマ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| かき | カメムシ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| かんきつ | アブラムシ類 | 1000~2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫21日前まで | 2 | 散布 |
| かんきつ | カネタタキ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫21日前まで | 2 | 散布 |
| かんきつ | チャノキイロアザミウマ | 1000~2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫21日前まで | 2 | 散布 |
| だいず | カメムシ類 | 2000倍散布液量 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| だいず | カメムシ類 | 16倍散布液量 0.8L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 無人ヘリコプターによる散布 |
| りんご | アブラムシ類 | 1000~4000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| りんご | カメムシ類 | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| りんご | キンモンホソガ | 1000~2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| りんご | ギンモンハモグリガ | 1000~2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| りんご | モモシンクイガ | 1000~2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| マンゴー | チャノキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 2 | 散布 |
| 水田作物、畑作物(休耕田) | カメムシ類 | 2000倍散布液量 60~200L/10a | - | 2 | 散布 |
| 稲 | イナゴ類 | 2000倍散布液量 60~200L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲 | イネドロオイムシ | 2000倍散布液量 60~200L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲 | イネドロオイムシ | 500倍散布液量 25L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲(箱育苗) | イネドロオイムシ | 100~200倍散布液量 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り0.5L | 移植3日前~移植当日 | 1 | 灌注 |
| 稲 | イネドロオイムシ | 16倍散布液量 0.8L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 無人ヘリコプターによる散布 |
| 稲 | ウンカ類 | 1000~2000倍散布液量 60~200L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲 | ウンカ類 | 500倍散布液量 25L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲 | ウンカ類 | 8~16倍散布液量 0.8L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 無人ヘリコプターによる散布 |
| 稲 | ウンカ類 | 8~16倍散布液量 0.8L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 空中散布 |
| 稲 | カメムシ類 | 1000~2000倍散布液量 60~200L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲 | カメムシ類 | 500倍散布液量 25L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 散布 |
| 稲 | カメムシ類 | 8~16倍散布液量 0.8L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 無人ヘリコプターによる散布 |
| 稲 | カメムシ類 | 8~16倍散布液量 0.8L/10a | 収穫14日前まで | 2 | 空中散布 |
| 茶 | チャノキイロアザミウマ | 2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | チャノホソガ | 2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
| 茶 | ツマグロアオカスミカメ | 2000倍散布液量 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1 | 散布 |
IRACコード:2B(フェニルピラゾール系、GABA作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーター)
正常な神経伝達ではGABA(γ-アミノ酪酸)がGABA受容体に結合すると塩化物イオンチャネルが活性化し、塩化物イオンが神経細胞に流入することでシナプス後膜の電位が低下し、神経の興奮が抑制されます。エチプロールはこの塩化物イオンチャネルの特定部位に結合してチャネルを不活性化するため、塩化物イオンの流入が止まり、神経興奮の抑制そのものが働かなくなります。
その結果、過剰興奮状態が続き、けいれん・麻痺を経て死に至ります。従来の茎葉散布殺虫剤(有機リン剤、合成ピレスロイド剤、ネオニコチノイド系等)とは作用点が異なるため、これらの薬剤に感受性が低下した害虫にも効果が期待できます。作用経路については植物体表面での接触による体表からの取り込み、および食害・吸汁による取り込みの両方によると推測されています。
有効成分エチプロールは、バイエルクロップサイエンスが創製・開発したフェニルピラゾール系の殺虫成分です。1997年より日本植物防疫協会を通じた委託試験を開始し、水稲・りんご・茶の害虫に対する優れた効果が確認されたのち、平成17年(2005年)1月17日付で農薬登録を取得しました。開発の主眼は、近年問題となっているアカヒゲホソミドリカスミカメ・アカスジカスミカメ等のカスミカメムシ類(斑点米カメムシ)対策です。
散布7日後の放虫でもキラップフロアブル50ppm薬液(希釈2,000倍相当)は放虫2日後の死虫率100%を示しました。抵抗性系統のウンカ類に対しても感受性系統と同等の殺虫活性を示す試験結果が確認されています。
1,000倍液散布11日後の放虫でも死虫率100%を示しました。人工降雨から1週間後に放虫した試験でも散布直後に降雨があっても殺虫活性は低下しないことが確認されています。15・19・23・27・32℃の5段階の温度条件で試験した結果、48時間後の死虫率に温度間で大きな差は見られず、温度非依存的な効果発現であることが示されています。低温(15〜19℃)では効果発現がわずかに遅延する傾向はあるとされています。
水田の主要な天敵であるクモ類への影響は少なく、アメンボに対してもほとんど影響がないとされています。
製剤毒性は普通物です。急性経口毒性LD50は、原体で>7,080mg/kg、フロアブル製剤で約2,000mg/kgです。剤型により魚毒性・眼刺激性等にはやや幅があり、蚕に対する安全日数は粉剤DLで7日、フロアブルで25日です。
稲では通常散布・専用装置による少量散布(希釈500倍、専用の乗用型速度連動式地上液剤少量散布装置が必要)・無人ヘリコプター散布・空中散布に対応しています。無人ヘリコプター・空中散布では散布機種の散布基準の遵守と散布装置の点検、水源池・飲料用水等への飛散防止が求められます。
施設栽培及び着色始期以降での使用は果実に薬害を生じるおそれがあるため使用しないでください。露地栽培で着色前なら使用できます。夏マシン油との混用も避けてください。
桑葉への飛散を避け、かかった場合は25日以上経過してから給桑してください。
巣箱及びその周辺への飛散を避け、受粉促進目的で放飼中の施設・果樹園では使用を控えてください。無人ヘリコプター・空中散布に使用する場合は都道府県の畜産部局と連絡し、ミツバチの危害防止に努めてください。
貯蔵中に分離することがあるため、使用に際しては容器をよく振ってください。眼に対して弱い刺激性があるため、眼に入らないよう注意してください。
IRACグループ2B(GABA作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーター、フェニルピラゾール系)に属する成分です。従来の有機リン剤・合成ピレスロイド剤・ネオニコチノイド系とは作用点が異なるため、これらの薬剤に感受性が低下した害虫にも効果が期待できます。抵抗性系統のウンカ類でも感受性系統と同等の活性を示す試験データがあり、ローテーション防除の選択肢として活用できます。
対象作物は稲・だいず・えだまめ・果樹(かんきつ、りんご、かき、マンゴー)・茶・休耕田まで幅広く、対象害虫はカメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ等)、ウンカ類、アザミウマ類、アブラムシ類が中心です。
だいず・えだまめでは近年問題となっているミナミアオカメムシにも卓効を示すとされ、収穫7日前まで使用できます。りんごでは最重要害虫であるモモシンクイガ・キンモンホソガ・アブラムシ類に優れた効果を示します。茶・かんきつでは新芽・新葉を加害するチャノキイロアザミウマに対して優れた効果を発揮します。多年生雑草が優占する休耕田でのカメムシ類対策としても登録があります。
稲の箱育苗ではイネドロオイムシのみが対象で、ウンカ類・カメムシ類は本田での散布のみに登録があるなど、使用場面が作物・生育ステージごとに整理されています。
※この農薬で登録されている作物と対象病害虫です。
残効性・耐雨性ともに優れています。散布11日後に放虫した試験でも死虫率100%を示し、人工降雨を与えた後の試験でも殺虫活性の低下は見られませんでした。また15〜32℃の幅広い温度条件でも効果発現に大きな差はなく、気温による影響を受けにくいとされています。
いいえ、浸透移行性についての明確なデータはありません。本剤は植物体表面に付着した薬剤への接触、または食害・吸汁による取り込みで効果を発揮するタイプと考えられています。害虫がいる部分にしっかりと薬液がかかるよう、丁寧な散布を心がけてください。
混用に関する情報はメーカーの技術資料にまとめられています。具体的な混用の可否は薬剤の組み合わせによって異なるため、使用前に技術資料や販売店で確認することをおすすめします。
かんきつでは施設栽培や着色始期以降の使用は薬害のおそれがあるため避けてください。また夏マシン油との混用も避ける必要があります。カイコに対して影響があるため桑葉への飛散を避け、かかった場合は25日以上経過してから給桑してください。ミツバチについても巣箱周辺への飛散を避け、受粉目的で放飼中の施設・果樹園では使用を控えてください。
目に入った場合は直ちに水で十分に洗い流し、異常が残るようであれば医師の診断を受けてください。誤って飲み込んだ場合は口をすすいだうえで無理に吐かせず、速やかに医師に相談してください。
他剤と混ぜるときは、1剤ずつ水に溶いてから次を加えます。乳剤と混ぜる場合は乳剤が先です。少ない水に2剤を同時に入れて練らないでください。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
