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最終確認:2026年8月31日
農薬登録情報:独立行政法人農林水産消費安全技術センター
技術情報:丸和バイオケミカル株式会社技術資料ほか
レンザーはレナシルを有効成分とするウラシル系の除草剤で、一年生雑草に比較的幅広く効きます。雑草が発生する前に散布する土壌処理型で、高濃度配合(80.0%)により少量での施用が可能です。日本芝・てんさい・かんしょ・ほうれんそう・いちごで使えます。
本剤は雑草の光合成を止めて生育を抑える土壌処理剤です。土に散布するか混ぜ込んで、発芽前後の雑草に効かせます。
一年生雑草に比較的幅広い雑草スペクトル
対象は一年生雑草で、比較的幅広い雑草に対応します。ただし成分の学術文献では広葉雑草(ハコベ・シロザ)の方がイネ科雑草(メヒシバ)よりやや感受性が高い傾向も報告されており、対象雑草によって効果に差が出る可能性があります。
土壌処理剤として、多様な作物・使用時期に対応
葉緑体のチラコイド膜上における光合成電子伝達を阻害する土壌処理型の除草成分で、てんさいの「は種前」「定植前」処理では土壌混和、それ以外の多くの場面では全面土壌散布と、処理方法が使用時期に応じて使い分けられています。
高濃度配合(80.0%)による効率的な施用
有効成分濃度が80.0%と高く設定されており、少量の製剤で必要な有効成分量を確保できます。
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| 作物 | 適用病害虫雑草 | 希釈倍数・使用量 | 使用時期 | 使用回数 | 使用方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| いちご | 一年生雑草 | 100~150g/10a散布液量 70~100L/10a | 定植後 但し、収穫120日前まで | 1 | 全面土壌散布 |
| かんしょ | 一年生雑草 | 100~150g/10a散布液量 70~100L/10a | 植付後 但し、収穫30日前まで | 2 | 全面土壌散布 |
| てんさい(直播栽培) | 一年生雑草 | 200~250g/10a散布液量 70~100L/10a | は種後~発芽前 | 1 | 全面土壌散布 |
| てんさい | 一年生雑草 | 100~150g/10a散布液量 70~100L/10a | 定植前 | 1 | 全面土壌混和 |
| ほうれんそう | 一年生雑草 | 100~150g/10a散布液量 70~100L/10a | は種覆土直後 | 1 | 全面土壌散布 |
| 日本芝(こうらいしば) | 一年生雑草 | 200~250g/10a散布液量 250~300L/10a | 秋期雑草発生前 | 1 | 全面土壌散布 |
HRACコード:5(光合成〔光化学系Ⅱ〕阻害、ウラシル系)
有効成分レナシルは、ウラシル系の除草成分であり、葉緑体のチラコイド膜上における光合成電子伝達を阻害することで光合成を停止させ、雑草を枯死させる土壌処理型の除草成分です。PSII阻害剤は、D1タンパク質のQB部位における結合様式の違いにより、HRAC/WSSA分類上「グループ5(Ser264結合型:尿素系、アミド系、トリアジン系、トリアジノン系、フェニルカーバメート系、ピリダジノン系、ウラシル系を含む)」と「グループ6(His215結合型)」の2群に大別され、レナシルが属するウラシル系はグループ5(Ser264結合型)に位置づけられます。
本剤「レンザー」(登録番号24143)は平成30年(2018年)10月10日付で丸和バイオケミカル株式会社が農薬登録を取得しています。高濃度(80.0%)の水和剤として、芝生(日本芝)、てんさい、かんしょ、ほうれんそう、いちごという、栽培体系の異なる複数の作物群に対応する設計になっています。
レナシルの除草効果には年次変異が見られることが知られており、この変動性には土壌の種類や条件が関与することが報告されています。北海道の火山性土壌(黒色土・褐色土)を用いた試験では褐色土は全体に低薬量から薬剤の影響が著しく生じ、ハコベは低薬量区で枯死、シロザも高い除草効果を示しました。メヒシバはやや低い薬量区で枯死したものの、その他の薬量ではハコベ・シロザより効果が劣り、殺草特性は概ねハコベ>シロザ>メヒシバの順で、選択殺草性がうかがえました。
黒色土ではハコベ・メヒシバともに褐色土より除草効果が劣り、薬量の増加にともない効果が高くなる傾向を示すなど、褐色土とは薬効が異なりました。感受性の高い雑草(ハコベ、シロザ)は土壌の種類に関係なく薬剤の影響を一様に受けるのに対し、テンサイ・メヒシバのような感受性の低い植物では土壌の種類によって薬剤の影響度合いが異なることが示されています。
ただしこの試験は1978年当時の北海道の火山性土壌を用いたものであり、本剤(2018年登録のレンザー)そのものでの実測値ではなく、有効成分レナシルの成分固有の作用特性として位置づけられます。
温度条件を変えた追加試験(人工気象室、13〜23℃の12時間変温)でもテンサイ・イヌビエともに黒色土と褐色土とで薬剤効力の差異が確認されています。実際の栽培においては気象条件を考慮した上で、腐植含量を中心とした土壌の性質と薬剤活性の関係を検討する必要があるとされています。
てんさいの直播栽培では「は種前(全面土壌混和)」と「は種後〜発芽前(全面土壌散布)」という2つの異なる処理タイミング・方法が用意されています。播種前に土壌へ混和しておく予防的な使い方と、播種後に地表散布する使い方の両方に対応しています。
本剤はレナシルを含む農薬であるため、他の同一成分を含む農薬の使用回数と合わせ、成分ごとの総使用回数(作物により1回〜2回以内)の範囲内で使用してください。
「は種前・定植前の全面土壌混和」と「は種後〜発芽前の全面土壌散布」という異なる処理方法が用意されており、栽培方法(直播/移植)と処理タイミングの組み合わせを正しく選択してください。
いちごでは収穫120日前まで、かんしょでは収穫30日前までと、作物ごとに収穫前日数の制限が異なるため、必ず個別に確認してください。
適用は秋期雑草発生前のみに限定されています。
普通物に区分されています。
HRACコード5(PSII阻害剤、ウラシル系)に属する成分です。同一場所での長期連用は抵抗性個体群の選抜につながるおそれがあるため、他の作用機構を持つ除草剤や耕種的防除も組み合わせることをおすすめします。
※この農薬で登録されている作物と対象病害虫です。
学術文献ではレナシルの除草効果は土壌の種類(火山性土壌の黒色土・褐色土)によって明確に異なることが示されています。感受性の高い雑草(ハコベ、シロザ)は土壌の種類によらず一様に影響を受けますが、テンサイのような感受性の低い植物では土壌の種類によって影響度合いが変わるとされています。ただしこの試験は1978年当時の北海道の古い試験データであり、本剤そのものの実測値ではなく、成分固有の一般的な作用特性として参考にしてください。
はい。直播栽培では「は種前の全面土壌混和」または「は種後〜発芽前の全面土壌散布」のいずれかを選べますが、移植栽培では「定植前の全面土壌混和」のみとなります。栽培方法(直播/移植)と処理タイミングの組み合わせを正しく選択してください。
いいえ、作物によって大きく異なります。いちごは収穫120日前まで、かんしょは収穫30日前までと、4倍近い差があります。作物ごとに個別に確認してください。
秋期の雑草発生前に全面土壌散布で使用します(本剤1回、レナシル総使用回数2回以内)。他の季節での使用は登録がありません。
本剤はレナシルを含む農薬であるため、他の同一成分を含む農薬の使用回数と合わせ、成分ごとの総使用回数(作物により1回〜2回以内)の範囲内で使用してください。
他剤と混ぜるときは、1剤ずつ水に溶いてから次を加えます。乳剤と混ぜる場合は乳剤が先です。少ない水に2剤を同時に入れて練らないでください。
ご使用に際して、製品ラベルに記載された希釈倍率・使用時期・使用回数・収穫前日数を必ず遵守してください。製品ラベルの記載と本ページの記載が異なる場合や薬害や安全使用上の注意などの記載がある場合は、製品ラベルの記載に従ってください。都道府県によってご使用を控えるよう指定されている農薬があるため、お住まいの地域の指針もあわせてご確認ください。河川・水路等への流入および周辺への飛散に注意し、使用後の容器は適切に処理してください。誤って眼または皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流してください。体調に異常が生じた場合は、医師の診断を受けてください。直射日光および高温を避け、小児の手の届かない場所で保管してください。
